「日本のエーゲ海」と言われる岡山県牛窓町。エメラルド・グリーンに輝く瀬戸内海、オリーブが香り、ペンションが連なる牛窓で、弊店は備前焼を中心に陶芸品を扱っています。
瀬戸、信楽、丹波などとともに備前焼は、六古窯の一つで、千年以上にわたって窯の煙が絶えたことがありません。現在では備前市伊部を中心に窯が集中していますが、牛窓は古代須恵器の寒風(牛窓町長浜)窯跡が物語るように備前焼のルーツと見られています。
色が黒くてぽっちゃりタイプ。備前焼は白磁の赤も、哀愁の呉須も無いため“美人の焼物”とは言えないかもしれません。でも、花を生ければ花が一段と映え、料理を載せればその料理がひときわ引き立ちます。たとえ花や料理が無くって花入、皿だけでも勿論、様になります。つまり、主役でも脇役でもこなせるのが備前焼の大きな特徴でもあり、真骨頂でもありましょう。
それは、備前焼が釉薬を使わず、須恵器の伝統を受け継いだ土と炎が織りなす自然そのものの芸術作品だからでしょう。時には、長年使っているうちに景色が変わり、持ち主自身、用の美の変身にハッと驚くこともあります。
人間国宝をはじめ、新進気鋭の作家たちの名品まで、弊店は多くの作品を取り揃えております。姿、形は似ていても全く同じ物が二つと無い作品たちは、皆様との出逢いを心から待ち望んでおります。
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